第2章

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―――何か……最近のシュウちゃん、僕の扱いが更に酷くなった気がするんだけど…気のせいかな? しかも、祝福こそしてくれたものの……経緯とか、馴れ初めとか、そんなのを一切聞いてこない。 そして、僕が少しでも話そうとすると……面倒臭がって、聞こうともしない。 ちょっとさ、冷たいと思うんですけど……これが普通なのかな…? まぁ、無理に話さなくてもいいかなとも思うので、僕も干渉したりはしないけど。 『明日、会えるのを楽しみにしていますね。』 講義が始まる数分前に先程送られてきたメールを見ながら……またニヤニヤしてしまう。 今週も、翔君と会えることになって……思わず頬が緩んでしまう。 ―――本当に、嬉しい…………。 あの初デート……初デートと言ってもいいものなのか……の後、頻繁に会うようになっていた僕たちは、軽く食事をして何かを買うというデートプランが出来上がっていた。 だけど……まぁ、同性同士の恋人だ。その為、手なんか繋げないし、人前でいちゃつくなんて事は以ての外だった。 ―――しかし……
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