第2章

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何とっ!! 今週は僕の家に彼が来る。 ―――今から緊張して……死にそうだ。 それと同時に、顔が火照るのが自分でも分かる。 講義なんて……頭に入るはずも無かった。 「……せ、黒瀬!」 「…えっ!?は、はいっ!」 「今の所の英文訳してみなさい。」 「えっ……と、……」 すると、隣の僕にまで聞こえる大きな溜め息を吐いたシュウちゃんがその指定された英文を指で指してくれた。 心の中で『ありがとう』とシュウちゃんに礼を述べながら……僕はその英文を訳した。 「…さっきは、ごめん。それで……ありがとう。教えてくれて。」 「……あんまり、溺れんなよ。」 「え?何言って……」 「話ぐらいちゃんと聞け、バカリン。」 「えっ、そ、そんな事言ったの!?もう少しオブラートに言ってよ……」 「知らねぇよ。話聞いてない奴が悪いんだろ?」 「そ、そうだけどさ……」 「ま、じゃあ俺帰るわ。じゃあな。」 「あっ、うん。バイバイ!」
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