第2章

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いつも以上に素っ気ない挨拶で僕に背を向けて帰って行ってしまったシュウちゃんの背中を見送る。 「……僕が、集中しなさ過ぎて呆れてんのかなぁ…。」 そんな事を考えつつも、頭の中は明日のことでいっぱい。 今日も明日もバイトは無いから、心置き無く準備が出来る。 ―――と言っても、別に普段から部屋を散らかしていないので準備とか、片付けとか……そこまで必要ないんだけどね。 そして、次の日……。 僕は少しだけ部屋全体を片付けて、近くのコンビニまで迎えに行こうとした時だった。 ピンポーン…… 呼び鈴が鳴った。 ―――誰だ……?翔君とは、コンビニで待ち合わせのはずだし…… 「はーい……どちら様で…って、えぇぇっ!?!?なっ、何で翔君がもう此処にっ!?」 「え、何でって……アパートの特徴も聞いていたし、道も少しは教えてもらってましたから。これぐらい、俺だって来れますよ。」 「あっ……そう?あ、上がって上がって!」 「お邪魔しまーす……うわ!綺麗ですねっ!男の一人暮らしの部屋とは思えない……」
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