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「そう言ってもらえて嬉しいよ。僕、結構綺麗好きで……」
「そんな感じします。」
「あ、じゃあ…ちょっと待ってて。麦茶でいい?」
「あ、はい。何でもいいですよ。」
僕は、心臓の高鳴りを抑えるためにキッチンへと逃げた。
いきなり現れた彼は……相変わらずカッコよくて、僕の気持ちを掻き乱す。
―――そして、何であんなに色気があるのかが分からない。だって……僕より3歳も年下なのに、だ。
フゥーっと自分を落ち着かせながら、麦茶とクッキーを準備した。
「はい、どうぞ。」
「ありがとうございます。……このクッキー、美味しいですね。」
「そうそう!僕もこの間、コンビニで買ったら美味しくて……また買ってたんだよね。」
「そうだったんですか。……俺も今度買おうっと!」
そして、お互いクッキーを黙々と食べていたので……無言の時間が続いた。
―――そうか、家デートなるもののデメリットは無言の時間が非常に気まずいという事なんだなぁ……。
……僕は身を以て知った。
「…あのっ!黒瀬さん!」
「ん?」
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