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急に声を掛けられて驚きつつも、平静を装って翔君の声に応える。
すると……顔が、とても近い所にあった。
その距離に、僕は……驚いた。
「……キス、してもいいですか?」
「……えっ…!?」
「……っていうか、ごめんなさい。します。」
そう言った瞬間……僕の唇は、翔君の唇と重なっていた。
フニッと可愛い効果音が聞こえてきそうな……軽いタッチのキス。
そこから、角度を変えて……何度も触れ合う唇。
僕の口からも……自然と甘い吐息が漏れてしまった。
「…ふっ……ンッ…」
「……もう少し、口…開けて?」
低音ボイスが……僕の耳を擽り、僕は言われるまま口を開く。
その開いた部分から、翔君の舌が滑り込んできて……僕の口内を犯していく。
逃げ場を失った僕の舌を絡め取り、室内にピチャピチャという卑猥な音が響く。
「あっ……ンンッ…はぁっ……」
「……可愛いです、黒瀬さん。」
「そんなッ……言わないっ…で……!」
―――自分がキスだけでこんなに乱れているのが……恥ずかしく感じてしまう。
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