第2章

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最後の方は……恥ずかしさでほとんど聞こえないような声だった。 そんな筈なのに……翔君はニヤニヤと笑っていた。 ―――だけど、そんな顔も……意外と好きと思ってしまう僕は、もうかなりの重症なのかもしれない。 「……フフッ、そうですか。それは…良かったです。……次は、最後までしましょうね?」 「さっ……最後までって…!?」 「え?最後までって…決まってるじゃないですか。セッ……」 「もっ、もう!言わなくていいからっ!!」 「え?理不尽じゃないですかー。聞いてきたの、リンさんですよー。」 「そっ、…それは……そうだけど…でも言っていい事と悪い事があって……」 僕がグダグダと無駄口を叩くのに我慢が出来なくなったらしい。 ―――僕の唇は、翔君の唇に奪われていた。 「……リンさん。黙らないと…もっと深いヤツ、しますよ?」 「なっ……!」 「……まぁ、今は頂いちゃったので…今日の所はこれぐらいにしておきます。……また、連絡しますね。」 そう言うと、彼は身支度を済ませ……僕の家から去って行った。 ―――僕はというと……暫くの間その場から動けずにいた。
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