第3章

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お腹が痛くなるとかで、中に出したモノは必ず掻き出すように翔君には言われていた。 翔君は高校生だし、忙しいという事もあり……今までは自分一人で掻き出す作業をしていたのだ。 ―――だから、自分で掻き出すのに慣れてきていた…というのに。 「そ、そんな事言われても!恥ずかしいって!僕、一人で出来るから!」 「恥ずかしがる事なんて無いじゃないですか。いつも俺は、リンさんの解してるんですよ?この手で。解すのも、掻き出すのも……変わりないでしょ?」 「そ、それは……そうかもだけど……」 「そうでしょう?……ホラ、風呂場に行きましょうね。」 そう言った翔君は僕の事を軽々と持ち上げ、そのまま風呂場へと連れて行った。 お互いに裸なので、滑らかな翔君の肌に僕の肌が擦れ合って……余計に恥ずかしさが増す。 「……リンさん、もっと食べた方がいいですよ?」 「え?……あぁ、別に食べて無い訳じゃないんだよ。僕、あんまり食べても太ったり筋肉ついたりしないんだよね…。」 そんな事を言いながら、翔君の身体を見つめる。 ―――程よくついた筋肉に、思わず見とれてしまう。
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