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「……一回だけ…なら」
僕が小さな声を振り絞って言うと……翔君がいつもの様にクスリと耳元で笑った。
「……やったぁ…。」
無邪気な声と共に、後ろからバックで激しく突かれ……僕は果てた。
―――薄い光が……僕の瞳を刺激する。
「うぅー……ん、…!?」
目を開けると……そこには翔君のドアップが視界いっぱいに広がってきた。
幸せそうに目を瞑る翔君は高校生らしくて少し子供っぽい。
「……可愛い。」
「……可愛いとか、何ですか?」
そう少し、不機嫌そうな声が聞こえてきたと同時に翔君の目が開いた。
「お、起きてたの!?……おはよう。もう朝だよね?」
「もう、話逸らさないで下さいよ。……おはようございます。すみません、泊まっちゃって。」
「あぁ……可愛いって、言葉のまんまだよ。寝顔が本当に可愛かったから。僕は大丈夫だけど……翔君は大丈夫なの?親御さんとか……」
「大丈夫です。でも……すみません、俺急いで帰らないといけないので……」
「あ、ごめんね?僕、昨日記憶途中から無くて……」
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