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「あぁ…そっか、昨日……お風呂でヤッて、リンさんイイ声出してたのに……残念です、記憶が無くて。」
「なっ!?ぼ、僕……そんな声出してたのっ!?」
「えぇ。乱れまくった声でしたよ?……俺は興奮してましたけどね。」
記憶が無いから、どれが正しいとか分からないし……反論が出来ない。
しかも、翔君は慣れているということもあってなのか上手だし……何より僕が感じているというのが容易に想像出来てしまうのだ。
「……うっ…」
「……冗談ですよ、そんな本気に考えないで下さい。」
「…もうッ!怒るよ、翔君!僕を弄るのそんな楽しいのっ!?」
「すいません、……じゃあ、仲直りのちゅーでもしますか?」
「いいから早く帰って!ほら、またね!」
赤く、色付いてしまった顔を見られないように下を向きながら、僕は翔君を無理矢理家から追い出した。
「フフッ……また来ますよ、何度でも。」
そう言って、彼は僕に手を振りながら帰って行った。
―――あぁ……何でこんなに好きなんだろう。
……後ろ姿まで愛しいとか、ホントどうかしてる。
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