第3章

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「えっ!?ちょ、か、翔君っ?」 「……少しだけ、こうさせて下さい。」 「あ……うん…」 少しキツイぐらいに抱き締められる。 少しだけ速い、翔君の胸の音が……伝わってくる。 ―――それとも、この胸の鼓動は……緊張している僕の音なのかな? 「……充電完了!じゃあ、また。」 そう言って笑った翔君の顔が……少しだけ寂しそうに見えた。 「……うん、またね。」 ―――それから、暫くの間……翔君とは会えない日が続いた。 次に翔君に会ったのは、3週間後だった。 「ごめんなさいっ…!リンさん……会うの、遅くなって……」 申し訳無さそうな顔をした翔君に、僕は笑ってみせた。 「大丈夫だよ、忙しかったんでしょ?仕方ないって。」 ―――って、本当は少し不安だった。 『またね。』って言って……もう来ないのではないのかと。 「…はい。テスト終わってから部活が忙しくて……なかなか来れなかったんです。ホントにすみません……。」 「……来てくれただけで十分嬉しいよ、ありがとう。」
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