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「じゃあ、俺チケット買ってきますね。リンさんは、ポップコーンとかお願いします。」
「うん、分かった。」
僕は言われた通りにポップコーンを買いに向かい、ついでにジュースも買っておいた。
「じゃあ、行きましょうか?」
「うん、そうだね。」
映画館とか……翔君と来てから来ていなかったので、少し久し振りでワクワクしていた。
「あ……チケット代…」
「これぐらいいいですよ。その代わり、ポップコーン代はリンさんにもってもらっていいですかね?」
でも、どう考えても……翔君の方が損をする。
「でも……」
「……じゃあ、今日のお昼奢ってもらってもいいですかね?」
「……うーん、分かったよ。」
まぁ、それなら……いいかな。なんて思っていたら照明が落とされて暗くなっていた。
すると……翔君の指が、僕の指に絡んできた。
驚いて、バッ!と翔君の方を見ると……翔君が空いているもう一方の手を口に当ててシーっというポーズを取っている。
「……~っ…!」
僕は何も言えなくなって……ただひたすらドキドキしながら映画を観ることになった。
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