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「それはですね……悟られたく無かったからですよ。」
「え?」
「だって……自分から繋いでおいて、緊張してたら恥ずかしいじゃないですか。……だから、俺も正直言って……内容あんまり入ってないですから。」
そんな事を照れ臭そうに言った翔君。
「ぷはっ…!アハハハっ!何それ、僕達…ただの金損しただけじゃんっ…!」
何だかお互いに馬鹿すぎて……思いっきり笑ってしまった。
「……っ……」
「ふはっ…あれ?どうしたの、翔君?顔、真っ赤だけど……熱でも……」
そう言って触れようとした時……バッと翔君が僕から遠のいた。
「あっ……いや、その……ちょっとビックリして……」
「あ、そう?……でも、大丈夫?本当に」
「だ、大丈夫ですから!ほら!昼飯食べに行きましょう!?」
「あ……うん…」
今の翔君……いつもの翔君らしくなかった。
―――しかも、何だかよそよそしい感じがしたし……。
そう思いながら、翔君の後を追いかけた。
「……え?ここでいいの?」
「はい。」
翔君が来たのは……牛丼屋だった。
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