第3章

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―――いや、別に牛丼屋がダメとか……そういう訳では無い。 「……もしかして、僕に気使ってる?」 「まさかっ!ただ、今日は牛丼の気分だっただけです。リンさんは嫌ですか?」 「いや、全然…だけど……」 寧ろ、牛丼は結構好きで自分でも食べに来たりする。 でも、せっかく奢ってあげるのに……牛丼って……。 「じゃあ、決定ですね!入りましょう!」 そして僕は並盛を、翔君は大盛りを頼んだ。 「すみません、大盛り頼んじゃって……」 「いいよ、それぐらい!……ていうか、僕が奢るんだらもう少し高い所でも良かったのに……」 「何言ってるんですか?俺は牛丼がどうしても食べたかったんです。だから、そんなのリンさんが気にする必要無いです。」 「あ…そう?」 「はい。ほら、きましたよ!早く食べましょう?」 「うん……そうだね!」 目の前に牛丼が現れた途端、僕も牛丼が無性に食べたくなったので僕はテンションが上がって牛丼にがっついた。 「美味しかったぁ……リンさん、ゴチになります。」 「ふふ、いいよ。じゃあ、後は……その辺ブラブラでもする?」
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