第3章

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「……翔君?」 すると……ハッとしたように翔君が僕から少し離れた。 「ご、ごめんなさい……俺、理性飛んでた……」 「か、……翔君?どうしたの?何か…変だよ?大丈夫?無理しなくても……」 「すみません……ここまでしておいて、俺…今日は帰ります。」 「あ、うん……分かった。気を付けてね?」 「はい……本当にすみません。」 そう言うと、翔君は僕の乱れた服を丁寧に直してそのまま出て行ってしまった。 僕は……その後ろ姿を見て、ただただ不安になる事しか出来なかった。 ―――その度に、シュウちゃんに言われた言葉が頭の中を過ぎって仕方なかった。 その後も、翔君は何度か僕の家を訪れてくれた。 その度に、何度かヤッたりもした。 ―――けれども、いつの瞬間も……翔君は心ここにあらずといった雰囲気で、僕の不安は募るばかりだった。 「翔君……来週って、来れる?」 「来週……あ、すみません。その日は大事な約束があるので……。」 「……そっか、分かった。じゃあ、またね。」 「あ、……あの、リンさん!」
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