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僕が嫌いな母親。
僕が、愛に飢えて育った根本的な原因を作った母親。
―――なのに、どうして?
どうして翔君は……そんな母親と知り合いなの?
僕は泣きそうになりながらも、二人の後を追いかけて、喫茶店へと入った。
……助かった。何とかバレずに店内に入る事が出来たし、翔君と母親の近くの席に座れた。
「…じゃあ、早速だけど……今、息子とはどんな感じなの?」
その言葉が僕の耳にハッキリと聞こえてきた。
―――息子…………
「あ……はい、仲良くさせてもらっています。」
翔君が戸惑いながら母親の質問に答える。
「そう。でも、そろそろお願いした期間だから。分かってるわよね?」
「でもっ……」
「まだ金を取るつもり?もう十分でしょ?そろそろ離れてもらわないと、息子に影響が出るのよ。分かるでしょう?」
「そういう事じゃなくてですねっ……」
「……はぁ、いい?貴方はただ、息子に愛を教えてあげればいいのよ。……元々貴方はそういう役目でしょ?幸せの運び屋さん?」
「…………」
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