第4章

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「あぁ、そうだな……新聞配達だけじゃ正直全然足りねぇ。」 俺は朝早く起きて、新聞配達のバイトを既にやっているが……本当にそれだけでは足りない。 「俺さぁ、お前にピッタリのバイト見つけたんだけど……どうする?」 俺のクラスの友達……今井聡がニヤッと俺を見ながら言ってきた。 「はっ!?何それ!気になんだけど!!時給は!?」 「まぁ、そんな焦んなって。……ちなみに、時給とかじゃねーんだよな。」 「は?じゃあ、どういう……」 「完全、出来高制。客が居れば居るだけ、お前の金になる。」 「はぁ?それ、ホストじゃねぇの?流石にホストは高校生じゃ出来ねぇだろ。」 「そんな早とちりしちゃいかんよ、翔汰君。」 なかなか渋って言わない聡にイライラを募らせながらも、俺は聡がスマホを取り出すのを見て何とかグッと堪えた。 「ほら、これ。」 「幸せの……運び屋?何だそれ。」 スマホでそこのホームページを出されても……正直何の事だか分からない。 「俺もたまたま見つけたんだけどな、まぁ……簡単に言えば、人間のレンタルサービスみたいなもんかな。」
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