第1章

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おかげで元気出たしっ! 僕が嬉しそうな顔をしたのを、シュウちゃんもフッと笑った。 「元気出たか?良かった。お前がジメジメしてんの、俺マジで嫌いだからさ。」 「えっ、何!?シュウちゃん、もしかしてただ嫌だったから僕を元気づけただけっ!?」 「……うるせぇな。別にいいだろ。元気出たんだろ?じゃあ、結果オーライだろうが。」 「酷いっ!これでも僕の親友なんですかっ!?」 「はいはい、うるさいうるさい。静かにしとけ。」 「もうっ!……まぁ、元気出たから今日は許す!」 そう言った僕を面倒臭そうに見つめるシュウちゃん。 ―――まぁ、通常運転ですよ。これが、いつものシュウちゃんなのです。 「ほら、早く飯食おうぜ。早くしないと混む。」 「そうだね!じゃあ、行こっ!」 そう言って、僕たちは食堂へと向かった。 「じゃあ、シュウちゃん。僕、今日午後無いからもう帰るね。」 「……この暇人が。じゃーな、暇人。」 「ちょっと!暇人とか言わないでよっ!バイバイ。また明日ね。」
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