第4章

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「そうか、じゃあ……最後の確認。その対象者を好きならない。あくまでも、お客様として接する事が出来るか出来ないか。」 ―――好きにならない……絶対に? 「……お客様として、全員を平等に扱います。」 「良かった。じゃあ、早速ウチのプランの説明を始めるね。……とりあえず、ウチは性的欲求以外は基本的に1時間3000円としています。性的欲求以外ならこの時間何をしてもいい事になっています。」 「はい。」 「それで、性的欲求を満たして欲しい場合にはしっかりとオプション料金が発生するので、安心して下さい。」 「オプション料金はどれくらいになるんでしょうか?」 「それは後で一覧を渡すから見ておいて。それで、お客様によっては全然目的が違うんだよね。」 「例えばどんな感じなんですか?」 「今までの事例でいくと……1日だけお見合いを断るためだけに借り出されたりとか、一番多いのは慰めて欲しいっていう感じかな。それは人によって3日だったり、2週間だったり……様々あるよ。」 ―――人は、人を欲する。 ……例え、仮の姿だったとしても。 「やる事は大体分かりました!」
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