第4章

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「理解が早くて助かるよ。あ、それと……基本的にはお客様一人に対応してもらうからね。違う時間帯で同じ日に二人とか相手すると名前を間違ったりとかそういうミスが出る可能性があるからね。」 「分かりました。」 「あ、それと……名前なんだけど、ウチは基本的に本名では活動しない事になってるから、……うーん、翔汰君なら……名前の『翔』だけ取って『かける』とかどうかな?」 「あ、それでいいです!」 翔……結構いい響きだと思った。 ―――ってか、源氏名付けるとか……マジ、ホストだな。 「よし!じゃあ、とりあえず面接はこの辺にしておくね。それじゃあ、連絡が入ったら翔君に電話するよ。早く、この仕事に慣れて貰いたいからね。じゃあ、今日からよろしくね。」 「はい!よろしくお願いします!失礼します。」 俺は、面接室から出ると思わずガッツポーズをしてしまった。 「時給、3000!?しかも、オプションとか付けば……もう俺、ヤベェ仕事見付けちゃったよー!聡に感謝しなきゃな!」 ブツブツと一人で呟きながらその事務所を後にした。 連絡があったのは、その2日後。 約1週間、慰めて欲しいとの事だった。
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