第4章

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「初めまして、翔です。」 待ち合わせ場所に向かった俺は、その女性に自分が一番だと思う笑顔を向けた。 「あっ…は、初めましてっ!沙織です。」 女性は20代前半といったところだろうか。顔はまぁ……何処にでもある様な人だった。 「今日から沙織さんの話し相手をさせてもらいます。よろしくお願いしますね?」 「あ、はい!」 最初は緊張していたらしい沙織さんだったが、徐々に慣れてきたらしく、フラれた話を永遠と聞かされた。 ―――でも、不思議と苦ではなく……お金の為なら何でも出来る、と思える自分は確実にこの仕事に向いていると思った。 「今日は話聞いてくれてありがとう!翔君、凄いイケメンだけど……何か親身になって聞いてくれたから、本当に楽しかった!」 「そう言ってもらえて良かったです!俺も楽しかったですよ。また話しましょうね。」 「うん、ありがとうね。はい、じゃあコレ……約束の分です。」 「はい、頂戴しました。ありがとうございました。あ、家まで送りますよ。もう暗いですし。」 「そんなっ!大丈夫だから!じゃあ、次は……木曜にお願いします。」 「そうですか?じゃあ、また。」
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