第4章

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家に帰る前に、事務所に寄って今日の報酬を報告してから、俺は家に帰ってお札をニヤニヤと眺めていた。 「約束の分って言ってたけど……1000円得してんだけどっ!?」 沙織さんとは、3時間10分話していたので、本来は9000円ぐらい。なのに、1万円も貰ってしまった……。 どうしよう……嬉しすぎるッ! 「兄ちゃん!遅かったね!でも、そんなニヤニヤしてたら気持ち悪いよ!」 次男の広暉が、そんな生意気な発言をしてきたので俺は思わず頭を叩いた。 「気持ち悪いとか言うな!俺はな、働いて来たんだよ!それで、お金貰ってきたの!お前らの為なんだからなー!」 「いったー!叩かなくてもイイじゃんっ!……まぁ、兄ちゃん頑張ってくれてるから何にも言えないけど……」 「素直にそう言えば良いんだよ、ほらお前はもう寝ろ!明日も早起きしなきゃいけないだろ?」 「うん、おやすみ。兄ちゃん……」 うん、お前らホント可愛いなぁ。……あ、俺ってブラコンなのか?それとも、シスコン?……まぁ、いいっか。 その後も何度か沙織さんに会って、その度に話を聞いたり、何処かに遊びに行ったりと色々した。
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