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「晃様、今日のパーテイーは午後7時からでございま
す」
「パーティーって名の、俺の嫁探しだろ」
「決してそれだけでは……」
「知ってる、言ってみたかっただけ」
***
「碓氷くん、パーティーに行かない?」
「パーティーですか」
「セレブの集まり。うまくいけば、乗客ゲットできるかもよ」
「行きます」
有名財閥の一人息子であり、将来を約束された男、新島晃。
小さいけれど評判の良い法律事務所で働く、碓氷瀬菜。
2人の人生が交わるパーティーまで、あと少し。
「うわー、大きいパーティーですね」
「碓氷ちゃん、パーティー初?」
「はい。来る場所間違えちゃったみたい」
ははは、と一緒に来た先輩弁護士、多田直哉が笑った。
「金持ちの集まりだからね、ここは。じゃんじゃん営業かけて、お客さんゲットしちゃうよ!」
なんでもパーティーというのは、羽振りの良い客が手に入りやすい、最高の環境なのだそうだ。
「気楽にって言われても……何か周りの人達の空気がピリピリしてるんですけど」
主に女性陣。
全身を綺麗に着飾って、笑っている顔はどこか真剣だ。
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