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大学生になった私は、2年生になって、初めての彼氏ができた。
同じ大学の同じサークルの男の子。
特別イケメンなわけじゃないけど、優しくて面白い男の子。
私は彼のことが大好きになった。
彼と過ごす初めての夏。
海に花火にプールに!!
楽しめたらいいな。
「夏海、花火大会の日、泊まりでも大丈夫?」
恥ずかしげにそう言ってくれた彼。
それって...それって...
そういうことだよね。
恥ずかしくて...でも、嬉しくて。
コクリと頷いた私。
だけど。
[ごめん...急用ができたから、花火大会行けなくなった...本当にごめん!!]
そんなメールが来たのは花火大会三日前。
もう、お母さんに言っちゃったのにな、花火大会の日はお友達の、家に泊まるって。
もう、予約しちゃったのにな、花火大会の日は浴衣で行こうと思って、美容院の予約。
でも、急用ならしかたないよね。
そう思った私は見てしまったんだ。
花火大会の日。
彼が今年入った可愛いと有名な同じサークルの後輩と歩いている姿を。
ねぇ、急用って...なんだったの?
「夏なんてなくなればいいのに!!」
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