chapter1

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運ばれてくる料理はいかにも“大衆食堂(トラットリア)”といった感じで、個人的には気取ってきらびやかなモノよりはずっと好感が持てた。 …和食派だけど。 「んー!美味しいですね!来斗君!」 しかし本当に幸せそうに食べるなコイツは。 いそいそと料理を口にする夏海からは幸せオーラが大噴出。笑顔になりっぱなしである。 見てるこっちまで幸せな気分だと思い込んでしまうので嫌ではないが…。 これも毎度のこと、周囲の男達の射すような視線がスゴい。 夏海はモデルばりに美人かつプロポーションも抜群なので、目に留まるのはわかる。 だからって俺に敵意を向けるなよ、頼むから。 「リア充爆発しろ」と言わんばかりの視線がチクチク…。 一時的な幸せ気分から一転、さっさと帰って寝たい。
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