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「おはようございま…何してるんですか社長?」
出社するなり、俺のデスクに座っている上司にして家主、本郷 一社長を言い知れぬ畏怖を覚える。
この人が俺を待っている場合はたいてい
“お灸というには生温い暴虐の嵐の前兆”
または
“それはもう大変な面倒事の押し付け”
の二択である。
「今日からの仕事について伝えることがある、ついてきなさい」
どうやら後者らしい。
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つれていかれたのは、地下。
初めてくるそのフロアも、やはりいつもの職場と変わらぬ通路に似ていたが、社長が止まった扉だけは異質さを放っていた。
近代的な建物の一角に、レトロな木の扉。
違和感がないほうがおかしい。
開け放たれたその先にはもっと珍妙な空間が広がっていたのだが…。
「率直に言おう…お前には、世界を破壊してもらう」
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