きょねんのなつまつり

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ポンポン 私の肩を誰かが叩いたので私は振り向いた。 「どうしたんだ?」 声をかけてきた男の人の顔をみて私は驚き、胸が昔のドキドキを思い出したかのように鳴り出した。 だ……だいちゃんだ。 眉毛、目、鼻、口 それに 声やしゃべり方。 一瞬であの時のだいちゃんだとわかった。 「……草履の花輪が切れて……」 だいちゃんに助けてと伝えると、だいちゃんは近くの屋台からハサミを借りて、自分のシャツを切り、それで私の草履の花輪を結ってくれた。
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