0人が本棚に入れています
本棚に追加
ポンポン
私の肩を誰かが叩いたので私は振り向いた。
「どうしたんだ?」
声をかけてきた男の人の顔をみて私は驚き、胸が昔のドキドキを思い出したかのように鳴り出した。
だ……だいちゃんだ。
眉毛、目、鼻、口
それに
声やしゃべり方。
一瞬であの時のだいちゃんだとわかった。
「……草履の花輪が切れて……」
だいちゃんに助けてと伝えると、だいちゃんは近くの屋台からハサミを借りて、自分のシャツを切り、それで私の草履の花輪を結ってくれた。
最初のコメントを投稿しよう!