孤独な2人

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「いやっ」  ミリアは石ころに過剰に反応を示し、うずくまった。 「村からでてけ!!この疫病神!!」  石ころを投げてきたのは村の子供達だった。子供達は小屋を囲むように立っおり、そこら辺に落ちている石を、ミリアに向かって投げようとしている。  そして次の瞬間、石がうずくまっているミリアに向かって飛ぶ。  石は鈍い音を響かせて俺の額にあたった。額が割れ血が流れだす。  俺は無意識のうちにミリアの前に、仁王立ちになっていたらしい。 「数人で一人の女の子をいじめるのか、情けない」 「んだお前は、疫病神の味方するのか!?」  聞いてて苛々しる台詞だな。 「俺の命の恩人が疫病神?ふざけたことぬかすな!!昨日の石もお前らだな!!」  俺は完全にキレていた。子供相手にどうかとも思ったが、やはり命の恩人に向かって石を投げ付ける奴を許す気にはなれない。 「んだよ、よそ者に何がわかんだよ!!」  子供達はそう言うとまた石を投げつけてくる。俺は手に持っていた剣を鞘から抜き放ち、石を全て叩き落とした。所詮子供が投げる石だ。叩き落とすのは簡単だった。 「チッ」  子供達は舌打ちをすると、村へ向かって走り去っていった。さすがに剣には恐怖心があったらしい。
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