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「へぇ」
「ただ痛いのはあまり好きじゃないから、あまり外にでないわね。だから運動はあまり得意じゃないの」
「じゃあ俺と真逆だな」
「そうね」
俺達はそんな他愛のない話しで時間を潰した。
話題は年齢、誕生日、世間話、趣味等と尽きることなく話が続いた。
「それでね―――」
ミリアが口を開いた瞬間、村から馬鹿でかい爆発音が響いてきた。爆発は地を揺るがし多少小屋が揺れる。
「な、なんだ!?」
「もしかしてまた魔物!?」
ミリアが少し慌てた様子で叫ぶ。
「本当か!?………俺行ってくる!!」
俺は小屋を飛び出し村に向かって走りだした。
「ま、待って、カイが行くなら私も行く」
後ろからミリアが走ってくるのがわかる。
俺は手に持っていた剣を腰のベルトに挟みながら走り続けた。
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