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いくらなんでも早いよ…女の子は呆れたように笑う。
男の子「ホントだって、ほら…」
男の子は立ち上がると、跳んでみて、大丈夫だとアピールする。
男の子「うっ……」
しかし、次の瞬間には右膝を抱えてしゃがみ込んだ。
男の子「いたい……」
分かりやすい彼の反応に女の子は笑う。
女の子「もう…痛いのにムリするから…」
男の子「でも、ホントにいたくなくなったの!」
女の子「はいはい」
女の子は慣れた感じに受け流す。男の子は不満そうな顔をした。
女の子は彼の膝を見る。消毒をしないと、後で悪くなるような気がした。だから、これ以上は遊べそうにない。
女の子「とりあえず家の人に見てもらったら」
男の子「ええ、もうちょっと遊びたい」
女の子は笑う。彼女も楽しいのは変わらない…けど我慢だ。
女の子「ダーメ、帰ろうよ」
女の子はそう言って立ち上がろうとした。
女の子「イタ!」
右足に痛みが走り、彼女は動きを止めた。
男の子「?…そらちゃん大丈夫?」
女の子は大した痛みではないため頷く。
女の子「うん」
男の子「よかった」
男の子は彼女へ手を差し出した。女の子はその手をつかみ立ち上がる。
女の子「イタタタ…」
男の子「こう言うのオタガイサマって言うのかな」
女の子「違うんじゃない?」
男の子「はは、やっぱり?」
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