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2030年8月6日日10:00送信
『送信先:gpatjdwphkdjg@jackpot.jp
用件:やたさはやたあみ、
本文:72(ま8(43〒447(821みかだゎjtgqtjaTゆたなややたかや7527~587ぬゆをにみなやをたなゆたあかやup「148+1486380「254178+5871☆4なかまtap@j@qtg#p+「0)056.007568「にまあ+1787+8(*』
「何だよこれ、イタメールかよ。」
朝から宝くじ自慢され、次は知らないヤツからのイタズラメール。
「くっそー!マジ腹立つ」
スマホを投げ、再び眠りにつこうとした瞬間、
ピロン♪
なんだよまたメールかよ
『送信先:
用件:
本文:君が考えたシナリオはとても素晴らしかったよ。僕と同じ考えの人に会えて光栄だ。』
は?
何のことだよ?そもそも何で送信先のとこに俺のメアドがないんだ?
不審なメールに首を傾げていると、画像が送られていることに気づいた。
そしてこおりついた。
翔が昔書いた「空想未来」の一部だった。
(ここからはショウと書く)
昔ショウはケータイ小説にハマっていた。それは彼が気まぐれで書いたもので、実にくだらん、女みたいねとリョウジも馬鹿にしていた。その一部が
「僕の創造する未来
医療が発達しエマージングウイルスが誕生
世界各地で実験に
失敗、拡散、そして
絶滅」
『おめー、小説てwwwwwお話になってねーじゃん!
もーホント、意味分かんねwwwwマジウケる、マジ死ね、マジエロイwwwwwwwww』
『最後の2つ、関係ねぇじゃん!おまえの方が意味分かんねw取り消せwwあと全部読んでから感想頼む』
何で知ってるんだ?この小説見せたのあのバカだけだぞ?
そう、この小説はショウとリョウジの秘密だった。小説自体非公開で仲の良かった、ブン太、タツ、ネネにすら見せていない。親友同士の秘密だった。
「ったりめーだ!秘密守ってやんよ、だってトモダチだろ」
最初は口を滑らすのではと非常に不安だったが、実際最後まで守り通した。
なんで…
リョウジがイタズラメールを送っただけかも知れないのに、明らかにそれが違うことが分かった。
なぜなら
メールを送りたい相手のメアドをうちこまずにメールを送るのは一般人には不可能、しかもアイツはアホだからだ。
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