四章 さらなる悲しみは真珠色

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「おい!変態!なんの目的で中学生を待ってたんだ!」 それは完全にハゲた、強面の刑事さんである。さっきからこの怖いおじさんに俺は責め立てられてた。 「いや・・だから取材する為に待ってたんですよ」 刑事はそんな俺の話など聞く気がないのか、さらに大声を張る。 「何の取材だ?言ってみろよ!おら!早く言えよ!言えないだろうが!嘘なんかついてんじゃねぇーよ!こら!!」 さらに机を叩き威嚇する。 ドン!! 「オメーは変態なんだよ!中学生をどうこうしようと思ったんだろうこの野郎!!」 さすがにイライラしてきた俺は少し反論する。 「いや本当に取材ですから。どうしてちゃんと話しを聞かないんですか?」 「馬鹿野郎ーー!!犯罪者の話なんか聞けるかよ!!」 なんだこの刑事は・・ちょっと酷すぎるだろう・・・ バタンと取調室の扉が開かれる。そこへ何やら偉そうな白髪のおじさんが入ってきた。そして俺を見て言葉をかけてくる。 「本当に小平祐樹くんじゃないか!」 そこへハゲた刑事は白髪のおじさんにニタニタしながら話し始める。 「グッハハハハ。今その小平祐樹って悪人を白状させますから待っててください署長!」 署長と呼ばれたおじさんは刑事に向かって言い放つ。 「お前は小平祐樹を知らんのか?」 「知ってますとも変態です!」 「元レスリングの世界王者の、小平祐樹を知らんのかと聞いとるんじゃ!」 「グッハハハハ。お前レスリングの元世界王者なのか!しかし署長!それでも悪人は悪人です!特別扱いはしませんぜ!」 「バカモン!!レスリングの小平祐樹のお父上は、小平修造警視総監だーー!!!」 それを聞いたハゲの刑事は動きが固まる。 「中学校の前にいただけで警視総監のご子息を連行だと・・お前はワシの首を飛ばす気か!!!」
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