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気位が高いのか、負けん気が強いのか。 「あんまりそゆこと言うと」 体に力が入らないらしい猫の肩を抱き、起こして座らせ、引き寄せる。 身を預けてくる猫の唇を塞ぎ、長く、深くかき回す。それについてきて、お返しとばかりに舌を滑り込ませてくる猫。 「……はぁ……もっかいしたくなる」 「じゃあ、サービス……しちゃう」 次はおれの番と、たった今触れあった唇を猫の細い指が撫でる。それは俺に噛ませるための振りで、あまえてくる猫にこたえるため、指先から舐めていく。 「シーツ、汚しちゃったよ……?」 「洗えばいい」 「毛布も、だよ?」 「うちの洗濯機はでかいぞ」 猫はちょっとだけ、イタズラを叱られているような上目使いで俺を見て、キラリと瞳を輝かせた。 「じゃあ……足、開いて」
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