お礼 ※修正しました。

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*** なんだコイツ。 手慣れてるとか、抵抗ないのかとかよりも、すごく……悔しいくらいに、よかった。 気持ち良かった。 だから"お礼"とか"ありがと"とか、そんなもの、関係ない。 からだをすり寄せる猫を、今度は俺が組み敷いてやる。 ベッドに仰向けになった猫は、キラキラと少しだけ潤んだ瞳を俺に向けた。 「自分だけ満足して、ありがとってなんだ?」 「だっ」 だって、とその先は言わせない。 唇を塞ぐと驚いた様子もなく舌を絡めてくる。湿った音が部屋に響き、頭の奥の奥までが溶けそうになる。 「慣れてるのは、そっちだろ」 「んんっ」 まだ元気そうな猫を可愛がり、半端に脱げたシャツをまくりあげる。 「後ろ、向け」 少しだけ躊躇いがちにからだを捻らせる猫の脇腹を撫で、くすぐる。 「……ふ、ぅ」 「苦手ではなさそうだな」 「ちが……脇じゃな、い」 枕に頬を押し付け、潤んだビー玉は今にもこぼれ落ちそうで。 脇腹以外に撫でていた場所を、思わず強く刺激してしまう。 「あっ、ん」 「声、可愛いな」 艶のある声も、慣れてるから?
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