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枕に抱き付く猫。
細い背中、腰、足。
余計な脂肪どころか必要な分まで削ぎ落とされたような、華奢なからだ。
白くて、滑らかな肌が暗い部屋に眩しいほど、綺麗。
その背中にキスすると、ぴくりと猫が跳ねた。
「はじめてじゃ、ないんだよな」
「はじめての子との方が、よかった?」
皮肉を返したつもりか、猫は少しだけ強気な視線を俺へ向けようとする。
でも俺はそれを受けてやらない。
「慣れてる方が……助かるよ」
ゆっくりと猫の狭い中に、はいっていく。
「……ん、ふぁ……っ」
キツいしヘタな動きをしたら、腰がイカれそう。さっきはよく、躊躇いなく入れたな。
猫が荒い呼吸のまま、あまい吐息を吐いた。
「……そのままっ……いれて」
もちろん、やめるつもりなんてない。
猫は枕を引き裂くんじゃないかというくらい、両手で握りしめた。そんな姿に、俺は飛びそうになる理性を繋ぎ止めながら、動かす。
少しでも猫のからだを考えるなら、中ではなくその白い背中に。
躊躇いなく、ぶちまけた。
汗か涙かわからない、濡れた瞳が恨みがましく俺を見る。
「中でもよかったのに」
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