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『笑顔可愛いなぁー でも、彼女さん居るのか』 美海は何となくガッカリしていたが、頼はルナを抱き抱えては可愛がっていた。 「ルナが甘えてる?」 「えっ?」 「蓮見さん、何をされたんですか?」 「えっ? 特には何もしてないけど?」 頼はそう告げると、ルナにチュッとキスしてソファーに降ろしていた。 「あ、あの…」 「ん? どうしたの、美海」 「彼女さんってどんな方なんですか?」 「ん? それ知って何するつもり?」 「え、えっと… 別に何もしないですが?」 「ふぅん 美海、何か俺に興味とか湧いちゃった感じ?」 「えっと、その…」 「まあ、いっか」 「えっ?」 「美海、携帯出して」 「?」 美海はよく分からないが携帯をスッと差し出すと、頼はフッと笑って携帯を操作していた。 「これで良し」 「な、何を?」 「俺の連絡先入れといたから困った時は連絡していいから」 「えっと、ご迷惑じゃないんですか?」 「どうして?」 「ですから、彼女さんに悪いですから」 「でも、美海は早く普通に暮らしたくないか?」 「うぅ… それはそうですけど」 「なら、自分の身だけ案じてなよ?」 「でも浮気はダメですからね? 彼女さんの事大事ですよね?」 「美海をストーカーから守るのって浮気になるの?」 「えっ?」 美海がそんな発言に戸惑った顔をしていると、頼はフッと楽しそうにこう告げる。 「美海って何か純粋なんだな? 恋とかしたことないとか?」 「えっと、何故でしょう?」 「んー 何か可愛いから」 「…なっ?!」 頼のそんな発言にもまた驚きの声を発する美海だったが、こんな風に聞かれる。
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