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「美海って高校生?」 「高3ですけど?」 「ふぅん? 一個違いか」 「えっ?」 「俺、もうすぐ19だよ?」 「大学生だったんですね」 「うん、そうだね?」 「…蓮見さん、大人っぽいからもっと年上かと」 「老けてる?」 「あ、違います! 格好いいしスマートに助けてくれて大人だなって…」 「…普通でしょ、それ」 頼は照れ臭かったのかそう告げると、プイッとそっぽを向いてしまった。 「蓮見さん?」 「今、こっち見ないで?」 「どうかしたの? もしかして、具合悪いですか?!」 美海はとてもワタワタした感じでそう告げると、こちらに駆け寄ってきてオデコを触ってきた。 「熱はなさそうですね? けど、念のために横になりますか?」 美海がそう心配そうに尋ねると、頼はフッと可笑しそうに笑ってこう告げた。 「美海、そんなに可愛い顔しないでくれる?」 「ふぇ?」 「…何か食いたくなっちゃったな」 「えっ? あ、お腹すきました? 何か作って…ひゃっ?!」 「美海、意味違うからそれ」 「な、何事ですか?!」 「何か抱きしめたくなった」 「な、何故でしょう?!」 「美海が可愛すぎだからかな?」 「…あ、の?」 「ん?」 「具合悪いんじゃないんですか?」 「全く元気だけど?」 「でも、さっきのって…」 「美海が可愛い顔で素直な発言ばっかり投げてくるからだろ?」 「つ、つまり?」 美海がまた困惑顔を披露しているので、頼はニッコリ微笑むとこう告げる。 「…美海、俺の彼女になる?」 「えっ? 蓮見さん、それ浮気じゃ?」 「…嘘だよ、彼女居るって話事態」 頼がそんな風に言うため、美海はまた驚きの声を発する。
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