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「…ら、頼」
「そんな可愛い顔で呼ぶとか反則過ぎ」
「…だって、蓮見さんが呼んで欲しいって言ったからですよ？」
美海がフッと楽しそうそう告げると、頼はニッコリ微笑むと顔を近づけてはこう告げる。
「呼んでくれたご褒美あげる」
「えっ？
キスですか？」
「な、何かバレてる？」
「だって、寸止めしたし…
蓮見さんしたいのかなって」
「…我慢すんの無理になってきた」
「ふふっ」
美海は可笑しそうに笑うと、自分から頼にギュッと抱きついて頬にそっとキスした。
「なっ?!
み、美海！」
「何ですか？」
「何をいきなり…」
「蓮見さん、何か可愛いですね？
もしかしてキスしたことないなんて事はないですよね？」
美海がそう尋ねると、頼は顔を動揺させながらこう告げた。
「どっちがいい？」
「…素直にならないとしませんよ？」
「うっ…
それ、卑怯じゃない？」
「蓮見さん、素直に仰ってください」
「…女の子からされたの初めてだっただけだよ」
「う？」
「美海がいきなりしてきたからビックリするよ、好きなんだから」
「あ、あの…
照れただけですか？」
「美海、キスしていい？」
「ふぇ？」
「ダメ？」
「…あ、あの」
「戸惑ってる顔もいいな」
「ら、頼さん？」
「美海、また上目遣いしてるけど誘ってる？」
「な、何で迫ってるんですか？」
「キスしたいからだけど？」
「…な、何かいきなりですね？」
「美海、嫌？
嫌ならやめるけど」
「…嫌じゃないです」
「ふぅん？
なら、美海のファースト貰っていいよな」
「…優しくしてください」
「なっ」
「頼さん？」
「…美海、それ反則」
「えっ？」
美海が驚いた顔で頼を見上げると、頼は美海の唇を優しく奪ってしまった。
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