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「美海?」 「頼さんが淹れたカフェラテ美味しいです」 「ふふっ これでもカフェでバイトしてますから」 「ふぁ?! 凄く似合いそう!」 「ありがとう? 美海もウェイトレスとか似合いそうだね」 頼はフッと柔らかい笑みを浮かべると、ココアを一口口に含むと一息吐いていた。 「頼さん、疲れちゃいましたか?」 「ん? 美海の方が毎日疲れるだろ?」 「何故です?」 美海が身に覚えがないようにそう告げると、頼はフッと笑って優しく抱きついてきた。 「頼?」 「呼び捨てとか嬉しいな」 「どうかしたの?」 「美海はストーカから身を守るの疲れたりしない?」 「怖いなっては思うんですけど、みんなが毎日守ってくれるから凹垂れていては駄目だって思うんです」 「美海は強いんだな? 普通はそんなに強気にはなれないものだよ」 「それはそうだろうけど… 今日からは頼さんも居るから心強いんですよ?」 「…! 美海、素直過ぎ! やっぱり誘ってるな」 「何でそうなるのでしょうか? 取り敢えず、離れますね」 美海はそう告げると、パッと頼から身を剥がすと台所の方へと向かってしまった。 「美海」 「何です?」 「本当に好きな人居ないんだよな?」 「何ですか、それは」 「嫌、本当に居ないなら嬉しいんだけど… 美海はモテるだろ?」 「別にモテたくないですよ? 頼さんが好きで居てくれるならそれで…へっ?!」 「んー」 「頼さん?!」 「美海、好き」 「わ、私も好きですよ?」 「フッ 美海、可愛いからやっぱり意地悪したくなるな」 「…!! だ、駄目ですからね?!」 「駄目も何も既に意地悪してるんだけどな」 頼がそんな風に迫っていると、美海は話題を変える事にした。
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