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「頼さん、あの? 何で膝に?」 「美海、お弁当は作る?」 「あ、はい?」 「じゃあ、俺が届けていい?」 「へっ?」 「学校まで届けていい?」 「でも、頼さん大学は?」 「ふふっ」 頼は不適な笑みで微笑む為、美海は何を考えているか分からず困り顔になる。 「その顔、食べちゃうかもね?」 「ふぁ?! 食べ物ではありません」 「まあ、今はまだ食べたりしないけどね? 何れはどうなるか分かんないけどね?」 「頼さん、そんなに楽しみ?」 「うん、そうだね? 美海がどんな反応してくれるかが特にね」 「そうですか」 美海はそう告げると、ベッドから降りて一階へと降りていってしまった。 「美海、怒った?」 「はい? 何がですか?」 「さっきの嫌だったのかと思って」 「嫌じゃないですよ?」 「ん?」 「頼さんはまだ変な事はしないと約束してくれましたし、信用してますから」 「確かにしたけど、それは悪まで美海が卒業するまでだよ?」 「卒業したら遠慮しないと?」 「フッ どっちだと思う?」 「頼さん、意地悪してます?」 「美海を困らせたいだけだよ?」 「そんな子には桃あげませんからね?」 「ふふっ なら、美海を食べる」 「え?」 美海が気の抜けた顔をしていると、頼はフッと嬉しそうに笑ってキスしてきた。 「ふぁ?!」 「可愛いからだよ?」 「駄目ですよ、頼さん」 「美海、準備しないの?」 「あ、しないと! 頼さんは大学って?」 「フッ 美海さ? 高校の隣に大学あるの知ってる?」 「あ、はい? 確か美容師さんとかになる方が通ったりする大学でしたかね?」 美海がうろ覚えな感じでそう尋ねると、頼はニッコリ微笑むと頷いた。
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