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「うん、そう」
「美容師さんになるんですか?」
「まあ、それは第一候補」
「そうなんですか?
他にも何かやりたいんですか?」
「実はさ?
モデルにスカウトされてんだよ」
「え?!
モデルさん?」
「うん?
でも、まだわからない」
「でも、どちらもお似合いな業種だと感じます」
「フッ
ありがとう?」
「あ!
準備して学校行かなくちゃ…」
「友達迎えに来るんだったら、紹介してね?」
「勿論です!」
「つーか、髪してあげよっか?」
「えっと、良いんですか?」
「うん、得意だからやったげる」
頼はニッコリ微笑むと、美海は先に顔を洗いに向かうと、化粧水をつけたり色々してからメイクを軽くしていた。
「美海は大学とか興味あんの?」
「あ、でも…
就職しようかと」
「そっか?
なりたい職業とかないの?」
「そうですね?
特にこれってのはないので色々やってみたいですね」
「ふぅん?
何か美海らしい気もするな」
「頼さん、両方ともやってみるのも手では?」
「美海のストーカーの件がちゃんと解決したらね?」
「そうでした!
すいません、せっかくの決断の最中に」
「いいよ?
美海とこんな風に過ごせるのも貴重な体験だからな」
「頼さん、私の事好き過ぎですね」
「うん、ずっと見てたからな?
ストーカーされてるのはずっと知っていたし…」
「頼さんのお陰で危ない目には遭ってなかったって事ですもんね」
「まあ、美海の親友達のお陰もあるよ」
「ですね!
今日からは頼さんも居てくれるので倍心強いです」
「美海、髪出来たし着替えるだろ?」
「あ、そうですね」
美海はパッと頼から離れると、頼は手を引き寄せるとギュッと抱きついてきた。
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