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「蓮見さん、大学生ですね?」 「あ、そうだよ?」 「美海ちゃんとは知り合いって事だよね?」 「うん? 美海は中学の時からストーカー被害に遭っていたから、俺は毎日ストーカーの様子を監視していたんだ」 「…そっすか? まあ、大丈夫じゃないか星南?」 「わ、わかったわ… でも美海のボディガードはやめないわよ」 「そこなのか、問題は」 「当たり前でしょ?! 私が一番美海を護ってきたんだから」 「ありがとう、星南! 大好き」 美海はギュッと星南に抱きつくと、直と頼は顔を見合わせては笑っていた。 「ほら、学校行くぞ? 遅刻はマジヤバい」 「頼さん、またお昼に」 「うん、行ってらっしゃい」 「あっ! 頼さん、合鍵渡しておきますので出る際は掛けてくださいね?」 「うん、わかった」 頼はニッコリ微笑んで鍵を受け取ると、美海を見送っていた。 「美海、一目惚れしたって事よね?」 「うん、そうだよ? 何かダメ?」 「うっ そんな潤々しないでよ」 「だって、嫌そうだから…」 「わかったから、そんな可愛い顔しないの」 「俺の星南なんだから、誘惑禁止だよ?」 「ふふっ 直くんも星南大好きだね」 「俺の彼女になったんだから、当然」 直はニカッと笑いながら星南の手を勝手に握っていた。 「ちょっと、直?!」 「良いじゃん? 登校中は生徒もいっぱい居るし、ストーカーもしにくいだろうからな」 「そうだけど、ちゃんと注意を払ってよ?」 「わかってるって」 星南と直がそんなやり取りをしながら、後ろから歩いていると千葉斗真がニッコリ微笑み近づいてきた。
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