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「それじゃ、また明日朝迎えに来るわね?」 「うん、ありがとう? 千葉くんも直君もありがとうね」 「じゃあな、美海」 「またね、美海ちゃん」 「じゃあ、また明日」 「バイバイ、星南」 美海は可愛く手を振ると家の中に入っていく為、三人は何となくホッと一息。 「今日も大丈夫だったわね?」 「星南ちゃんは毎日送り迎えしてるんだっけ?」 「うん?」 「ボディーガードみたいだね?」 「当たり前だろ? 星南は美海を守りたいから毎日送り迎えしてんだからさ」 「交代制にしたらいいんじゃないか?」 「えっ?」 「毎日なんて無理な時もあるだろう? 星南ちゃんは学級委員だし忙しいだろ」 「それは…」 「どうかな? 帰りは僕が送るよ」 「えっ? でも、女子が美海に何かしてきたら困る」 「大丈夫だよ? みんなには言っておくからね」 「うぅ… じゃあ、私が無理な時だけ」 「わかった。 しっかりと送り届けるよ」 「任せたわ」 「了解です。 じゃあ、僕は此れにて」 斗真が何気なく立ち去ると、直は真顔になると星南に話を始めた。 「星南?」 「ん?」 「星南は好きなヤツ居るの?」 「えっ?! な、何を唐突に?」 「気になってたから、聞いてるんだけどどうなの?」 「えっと…」 「居る?」 「…直は?」 「えっ?」 「好きな子居るでしょ?」 「うん、居るよ?」 「そうだよね、やっぱり」 「星南だけどな」 「…ん?!」 「星南が俺の好きな子」 「は?!」 「だから、星南が好きなんだよ」 直が真顔でそう告げると、星南はビックリした顔のままで真っ赤なっていた。
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