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「星南?」 「ほ、本当?」 「本気だよ? 星南が子供の時からずっと好きだよ」 「…嬉しい」 「えっ?」 「直が私を好きなんて思ってなかったからビックリした。 でも、嬉しい」 「星南?」 「両想いだったんだね、私達」 「は?!」 「私も小さい頃からずっと直が好きだよ」 「嫌、それ本当?」 「本当よ? 何でビックリしてるのよ?」 「嫌、それならもっと早く言ったら良かったなって…」 「どうして?」 「星南を他のヤツに呼び出されずに済んだだろ?」 「あぁ、告白された時の話ね?」 「嫌だったよ、アレ」 「ふふっ でも、直が居るからって断ってたんだけどね?」 「えっ?」 「だって、直が好きなんだから素直にそう言った方が相手も諦め着くでしょ?」 「何でそんな可愛いかな、お前は」 直はあまりにも嬉しすぎて星南に抱きついてしまった。 「直?」 「星南、可愛い」 「直、苦しいってば?」 「あ、悪い!」 直は嬉しすぎて力加減を誤ってしまっていたので、少しだけ緩めていた。 「ねぇ? 直、私が初恋?」 「なっ?!」 「まあ、小さい頃からならそうだよね?」 「あ、うん? 星南は?」 「ふふっ 直、聞きたいの?」 「あ、当たり前だろ?」 「初恋に決まってるでしょ?」 「嬉しいな、両想いって!」 「うん、そうね?」 星南も両想いを嬉しがっていたが、直はこんな提案をしてきた。 「星南、今からデートしない?」 「えっ? デートってあの恋人っぽい事?」 「あぁ、それだ!」 「うん、良いけど? デートって何するの?」 「自由だろ? 恋人同士がやりたいように過ごすんだよ」 「そうね?」 「あぁ」 直はフッと微笑むと、またあることに気付いてしまって聞いてみた。
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