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1話
夏の深夜の帰り道…
楽しい夜更かしを終えた
一人の女性がとぼとぼと
帰路についていた…
それは突然に訪れて現れた…
一瞬の眩く美しい光の輪が闇の中に出現したかと思うと
光の奥から騒がしく滅茶苦茶に触手を
蠢かしながら
禍々しいそれは
姿を現した…
得体の知れない禍々しき存在は
空中を這うように
急激に女性に近づいていく…
女性の頭には
回りから囁くような旋律?
言葉?が聞こえていた…
ものの数秒だろうか…
得体の知れない禍々しい存在は
触手で容易く
まるで人形のように女性を絡め取ると
光の輪の中に引きずり込んで消えた…
その日の深夜…
一人の女性が
まるで神隠しのように
忽然と消えた…
まるで何も無かったかのような
静寂な夏の夜の出来事だった…
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