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「初めまして。小林葵君。いや、7月生まれのルビー君。コードネームは誕生石からかな」
「僕がルビーだって何で解ったんだよ!?」
僕のトップシークレットが怪盗ファントムに知られてしまった!!
「君のパソコンを色々調べさせてもらったからね」
「プライバシーの侵害だぞ!」
「ルビーと呼ばれる少年ハッカーの存在は、以前から私も知っていたよ。自分の武勇伝を語って、伝説にされるのは、そんなに気分がいいかい?」
「別に武勇伝なんて語ってないし! ハッカー仲間の一人に昔話をしたら、勝手に噂が広まっただけだ!」
「ムキになるな」
「ム、ムキになんかなってない。自分こそ、犯行の前に予告状を出すなんて、自己顕示欲が強すぎなんじゃないのか!」
「私は紳士だから、一声かけるのさ。黙って他人のモノを奪うのはコソ泥と同じだからね」
「黙って他人の家に上がって、人のパソコンを勝手に触ってる人間が言う言葉か!」
「そうか、それもそうだね。ははは」
「ちょっとは悪びれろよ!」
「しかし、私の事を嗅ぎ回っていたのが、××歳(※)の少年だったとはね。驚いたよ。それから、君、歳上には敬って話したまえ」
※C学1年生でお察し下さい(2回目)。
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