97人が本棚に入れています
本棚に追加
「一目見た時は少女かと思ったよ。ヘーゼルブラウンの大きな瞳がとても美しいね。そして、何より、品のある物腰がいいよ」
Wow, that’screepy!! (うわ、キモッ!!)
「に、兄さん!!!!!」
僕は耐え難くなって1階にいる兄さんを呼ぼうと声を張り上げた。
「兄さん!! ファントムが僕の部屋にいる!!」
僕はドタバタと部屋を出て1階に駆け降りた。
兄さんは何の事かと言ったが、手首を掴んで僕の部屋に引っ張って連れて行った。
「何が居るんだって?」
兄さんが僕の部屋を見て言う。
ファントムはすでに居らず、開け放たれた窓から冬の夜風が入り込み部屋を冷やしていた。
「そりゃ、留まって捕まるのを待ってる訳ないか……」
「何なんだよ、葵、何かあったのか?」
「だーかーらー、この部屋にさっきまで、ファントムが居たんだってば!」
「何でファントムがお前の部屋に?」
「僕がファントムの事を調べてるってバレたんだ!」
「ファントムの事なら警視庁でも当然調べてるけど、ファントムが現れた事なんてないぞ」
「とにかく、早く警察へ連絡して!!」
「いや、俺も警察の人間なんだがな」
最初のコメントを投稿しよう!