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自宅に署から警察官が来たが、ファントムの遺留品はなく、盗まれた物もない、被害もないという事で、僕は何だか狼少年のように扱われた。
「ホームセキュリティに入ろうよ!」
僕は兄さんに訴えた。
「その内な。何にもなかったんだろ?」
「いやいや! 立派な住居侵入罪でしょ! 指紋採取くらいしたらどうかな!」
「基本的に侵入以外の被害がなければ警察は捜査まではしないんだよ。被害届受理で終わりだ。録画でもしてれば話は変わるが」
「警察、使えねぇーっ!!」
僕はヒステリックに地団駄を踏んだ。
「仕方がないだろ。で、ファントムの情報は?」
「まだ、ないよ……。だけど、必ずファントムを兄さんに捕まえさせるよ」
「いーから、いーから! 子供の手には負えないって事だな。もう、ここは俺らに任せとけ!」
あーっ!! くやしーーーーい!! コイツ、自分から頼って来たクセにーーーーっ!
★★★
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