第1話 怪盗ファントム、現る!!

39/44

97人が本棚に入れています
本棚に追加
/223ページ
脱衣場で服を脱いで、バスルームに入る。身体を洗って、シャワーで流し、頭を洗い始めると、換気扇から白い煙のような物が逆流している事に気づいた。 慌ててバスルームから出ようとしたがドアが開かなかった。 閉じ込められた?! バスルームの窓を開けようとしたが、こちらも開かない。 白い煙は有毒ガスなのか?! これはファントムの報復なのだと気付いて、僕は恐怖した。 「助けて! 誰か! 誰か!!」 僕はバンバンとバスルームのドアを必死に叩く。 「助けて!!」殺される!! 「誰か!!」恐い!! バンバン、バンバン、バンバン 何度ドアを叩いても、声を限りに叫んでも、ドアは開かなかった。 頭の中にファントムの冷ややかな声が響く。 『お仕置きをしないといけないね……』 死の恐怖で吐き気がして来る。 頬に涙がつたってゆく。 「誰か!!」死ぬ……!! 次第にバスルームは白いガスに満ちて、何も見えなくなる。 意識はだんだんと遠のき、僕は崩れ落ちるように倒れていった。 Bad Ending…… ★★★ image=504417909.jpg
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加