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脱衣場で服を脱いで、バスルームに入る。身体を洗って、シャワーで流し、頭を洗い始めると、換気扇から白い煙のような物が逆流している事に気づいた。
慌ててバスルームから出ようとしたがドアが開かなかった。
閉じ込められた?!
バスルームの窓を開けようとしたが、こちらも開かない。
白い煙は有毒ガスなのか?!
これはファントムの報復なのだと気付いて、僕は恐怖した。
「助けて! 誰か! 誰か!!」
僕はバンバンとバスルームのドアを必死に叩く。
「助けて!!」殺される!!
「誰か!!」恐い!!
バンバン、バンバン、バンバン
何度ドアを叩いても、声を限りに叫んでも、ドアは開かなかった。
頭の中にファントムの冷ややかな声が響く。
『お仕置きをしないといけないね……』
死の恐怖で吐き気がして来る。
頬に涙がつたってゆく。
「誰か!!」死ぬ……!!
次第にバスルームは白いガスに満ちて、何も見えなくなる。
意識はだんだんと遠のき、僕は崩れ落ちるように倒れていった。
Bad Ending……
★★★
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