at the STRIPPED 2nd

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「まあな。基本的に性格良いし、仕事熱心だし。そしてあの体育会系というか、そういう元気なノリで懐かれたら、あんま無下に出来ねえしよ」 「……女には優しいもんな、アンタ」 「おいおい、ナニ苛ついてんだよ」 「はあ? 誰がだよ。まったくフツーだし」  ふいとそっぽを向いて、あからさまに膨れている。ただの仕事上の関係にまで反応するなんて、本当に可愛いヤツだ。  サチが出勤してなかったら、今ここで抱き締めてキスしたい。でもそれはマズイ。俺達の関係を、彼女に知られるわけには行かない。  抱き締める代わりに、黒いピアスが光る左耳へ唇を寄せた。 「本当の俺を一番良く知ってるのは、お前だけだ」 「……」 「違うか?」 「……違わない」 「だろ? だったら機嫌直せよ。仕事絡みの些細な事なんだし、バイト代もはずむから、よ」  離れる間際、わざと吐息を残す。  カオルはふるりと肩を震わせ、惜しむように俺を見つめた。 「……現金即払いで、頼む」 「しっかりしてんなァ」 「俺が貧乏なの、アンタが一番良く知ってるだろ?」  上目遣いの瞳がうっすら濡れ、頬が赤らんでいる。会話の内容に反してセクシーな表情だと思った矢先、サチの声がした。
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