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こん、と音がして俺の目の前にもグラスが置かれた。
多分、水だ。
「ほんと、馬鹿ですか貴方たち」
「いやいや煽ったのアンタだから」
絶対、わかってて調子乗らせたろ。
グラスに口を付けて、中のひやりと冷たい液体を流し込む。
やっぱり、水だった。
散々アルコールを流し込んだのに(というより明らかにその所為で)ひどく乾いた喉に心地よい。
「まさかここまで張り合うとは思わなかったんですよ」
軽く肩を竦めて飄々と言ってのけるこの男は、絶対確信犯だ。
性質が悪い。
彼は佑さんと軽く言葉を交した後、カウンターから出てきて隣の男に近寄った。
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